Watch Maker Course
ウォッチメーカーコース
2年制
機械式・クォーツ式時計のオーバーホール技術、金属加工、外装知識、時計理論などウォッチメーカーを目指すのに欠かせない技術・知識を2年間で修得。短期の就学で業界への就職を目指す方にお奨めのコースです。
※カリキュラムは毎年見直されます
CURRICULUMカリキュラム
1年次カリキュラム
カリキュラム抜粋
時計技術
時計旋盤実習(針押し)/機械式時計 分解・組立・洗浄・注油作業/機械式時計 調整実習(歯車振れ取り)/機械式時計 調整実習(アガキ調整)/クォーツ式時計 分解・組立・洗浄・注油作業
金属加工
金属加工基礎演習(ヤスリがけ、糸ノコ、ロウ付け)/時計工具製作(針抜き、ピンセット、テンプ平置き台)
外装知識
外装知識(構造・加工・素材・機能・歴史)/マーケット知識(店頭調査・ブランド研究)
PICKUP カリキュラム
- クォーツ式時計の
オーバーホール - 機械式時計の
オーバーホール - 時計工具製作
- 外装知識
分解・組立・洗浄・注油作業
修理技術の入門としてクォーツ式時計のオーバーホールを行います。機械式時計に比べれば部品点数は少ないのですが、電子部品を含む繊細な部品を扱うことは、その後の高度な技術を修得するうえで欠かせない基礎となります。
手巻き・自動巻き 機械式時計のオーバーホール
錘(おもり)が回転することで、ゼンマイを巻き上げる自動巻き機械式時計。外径36.6mmの大きめのムーブメントの手巻き時計で基礎を学んだ後に、25.6mmの自動巻きムーブメントを使用。サイズが小さい分、部品も小さくなり作業にも緻密さが求められます。
針抜き・ドライバー・押さえ棒製作
時計技術に必要な基礎工具を製作します。自身で作った工具は手になじみ一生使うことができます。製作のなかで金属の加工方法を学びます。
マーケット知識
ユーザーの観点から時計市場をリサーチし、ブランドの戦略やデザインの流行と消費者の動向の関係性など、技術以外にも幅広く知識を身につけます。
2年次カリキュラム
カリキュラム抜粋
時計技術
機械式時計 分解・組立・洗浄・注油作業/機械式時計 調整実習(脱進機調整、調速機調整)/機械修復実習(天真交換)/時計旋盤実習(ETA6497-1巻真製作)/時計理論(機械式・クォーツ式時計概論)
金属加工
外装研磨(ケース、裏ブタ、バンド)/
時計工具製作(ヒゲ玉抜き、キリ)/シルバークラスプ製作
PICKUP カリキュラム
- 女性用腕時計の
オーバーホール - 修復技術
- 時計旋盤実習
- 金属加工
小さい自動巻きムーブメントのオーバーホール
直径17.2mmとコンパクトサイズな女性用腕時計や、1年次教材よりもさらに小さい自動巻きムーブメント、そしてセイコーなどの国産メーカーのムーブメントを使用し時計技術を学びます。より小さく薄い時計を扱うにつれ、修得する技術の難易度も上がっていきます。
天真交換技術
天真は長さが約3.5mm、一番細い部分が約0.1mmの極小部品で、テンプという時計の心臓部の軸になります。その天真を交換する一連の作業では、天真と天輪を圧着させる「カシメ」や、圧着後の歪みを修正する「天輪の振れ取り」など、細かく重要な作業を行っていきます。
巻真製作
時計旋盤は素材となる金属を回転させて刃物で切断し、時計の部品や工具等を製作する特殊な機械です。工具製作からスタートし、旋盤の基本的な操作方法を修得。最終的にはりゅうずとムーブメントをつなぐ時計部品(巻真)を公差±3/100mmの精度で製作します。
シルバークラスプ制作
革ベルト用の留め具であるクラスプ。留める部分の仕組みやデザインを学生みずから考え、設計図を製作。学んだ金属加工の技術を用いて世界でひとつのオリジナルクラスプを製作します。